保守で品質を向上できルカ!?

先日、関東でも雪が降りましたね。皆さんは大丈夫でしたでしょうか!?
雪にあまりワクワクしなくなった自分に悲しくなっています。島田です。
現在、私は 保守案件共通化のPJ に参画しております。
どのような仕事内容なのか、ご紹介していきます!今回もよろしくお願いいたします。

保守とは

まず、システム開発の全体像を説明します。
「ソフトウェアライフサイクルプロセス」について説明します。

「ソフトウェアライフサイクルプロセス」とは、ISOという団体が定めている規格です。
「ソフトウェアの開発、運用、保守、廃止」といった、一連のプロセスを定義しています。

保守プロセスは、「運用・評価」の部分に該当します。
システムを実際に稼働させた後、稼働状況の監視・バグ修正などのシステム修正・改善などを行います。

不具合が一切起こらない・セキュリティの穴が一切ないシステムは存在しません。
仮に限りなく完璧に近いシステムを用意できたとしても、人為的ミスによる不具合をなくすことはできないため、保守は必須の業務です。

学生時代、保守について無知だった私のイメージは、「ヘルプデスク」でした。
エンドユーザから直接質問が届き、即レスで回答していくものと思っておりました。

しかし、B to B企業の弊社ではOBPM NeoやExcelなどのツールを利用し、障害・質問を管理しています。
すぐに解決できるような問い合わせは少ないため、優先度の高いものから対応していきます。

保守案件共通化とは

私の所属しているERP事業部本社開発チームでは、保守の作業を統合しよう。という動きがあります。

保守プロジェクト毎の採算や稼働状況に偏りがあること、
その課題に対して統合という形のアプローチがありうる。

このような思いから、3つのゴールを定めて、共通化を進めております。

その3点のゴールとは、
✅ 顧客改善提案
   他のPJでお客様に喜ばれた内容を展開
   問合せに頻出のパターンを見つける
✅ 粗利率向上
   コスト削減を目指す
   売り上げを増やす方法の模索
✅ 能力発揮・やりがい
   スキルや仕事が適切に評価されているか
   どのような時にやりがいを感じるか
です。

また、Microsoft社が力を入れているらしいと噂の、Loopも導入しております。

業務内容

① 問い合わせ対応

顧客や利用者からの問い合わせ(質問)要望に対して、回答・解決策を提供します。システム本体の質問もありますが、その会社の業務ルールに関する質問もあります。

② 障害対応

システムに障害が発生した際、原因を調査修正をおこないます。
プログラムを修正した場合は、きちんと修正ができているか・他機能に影響はないかテストを行います。
そして、検証環境と呼ばれる、顧客のテスト用環境にリリースします。
問題が無ければ、顧客が普段使っている本番環境へリリースして、任務完了となります。

③ 追加開発

既存のシステムに新機能を追加する作業も、実は保守の仕事です。
作業の流れは障害対応と一緒です。

④ データパッチ調査

製品自体のプログラムやデータに、更新・修正があった場合に「パッチ」というものが配布されます。
そのパッチを顧客のシステムに適応させる必要があるのかどうか、調査します。
「パッチ適用前後で何が異なるのか」わかりやすく説明できるように、
場合によっては資料を作成することもあります。

⑤ 定例会

定期的(月1回程度)に顧客と打ち合わせを行い、以下の情報を共有します。
✅ 今後のスケジュールの確認
✅ 保守プロジェクトの状況報告
✅ ②障害対応・③追加開発 で修正した内容をいつ提供するのか報告
✅ ④データパッチ調査 で対象となったパッチを紹介

定例会に向けた資料作成、定例会後の議事録作成などのタスクもあります。

保守に求められるスキル

・マルチタスク

作業依頼が複数くることもありうる保守業務。
マルチタスク…というより、タスク管理能力が重要です。

・コミュニケーションが多く発生する

困っている顧客とシステムの間に入って、問題を解決するのが目的です。
質問の意図を汲み取るなど、聴く力読み解く力を磨く必要があると思いました。
また、顧客との打ち合わせメールのやり取りがとても多いと感じています。
失礼のないふるまいをしない・丁寧な言葉遣いを意識していきたいです。

・技術的な問合せに対応できる知識

どの業務でも技術的な知識は必要ですが、保守では特にシステムの知識が必要と感じています。
障害の原因を探る際、システムを理解していなければ時間がかかってしまいます。
ミスなく・早く作業を進めるために、知識を蓄えていきたいです。

保守って素敵!

・勉強になる
 顧客がどのようにGRANDITという製品を使っているのか知ることができ、
 とても勉強になります。
 また、顧客の業務内容にも詳しくなるため、普段知りえない知識に出会うこともできます。

・ひとりで行える作業範囲を広げる
 現在の業務は、障害対応の製造・テストがメインです。
 原因調査もまだ一人で行っておらず、たくさんヒントをいただいた状態から
 製造を行っています。
 また、リリース作業をレクチャーしていただきましたが、まだまだ理解が浅いです。
 徐々に仕事を覚えていきたいと思います。

・ドキュメントを残す
 PJ参画時、参考資料や仕様書をたくさん共有していただき、大変やりやすかったです。
 また、勉強になったこと、以後注意すべきことは積極的にメモを取っています。
 今後の自分や他の人のために、作業効率が上がるようなドキュメントを残していきます。

雪って神秘的ですよね🏂🏂

この記事を書いた人

生まれも育ちも埼玉の島田琉夏です。
埼玉コンピュータ&医療事務専門学校出身です。
趣味はエレクトーンと趣味探し。
優しい先輩と頼もしい同期と共に日々奮闘中です!