File06.目に見えてるものが全て真実とは限らない

はじめに

お疲れ様です。ERP事業部大阪開発部の田原です。

大阪支社に来てもう1か月が過ぎました。一通り支社の方々への自己紹介が終わりましたが、本社にいた時と同じような反応をされた項目があります。それは私田原が学生時代に行っていた研究領域であるVirtual Reality(VR)についてです。

同じような反応というのは「え、それあのゴーグル着けるやつ?」というようなものです(笑)

そこで今回は業務には直接の関わりはありませんが、ITの知見を広げてもらいたいという狙いでこのVR研究という業界について簡単に紹介したいと思います(あまり語りすぎると有識者の方々に引っかかるので)。

仮想現実

VRと聞くと皆さんのイメージは頭にゴーグルを着けてゲームをしたり、映像を見たりというものが印象強いかと思います。

では他にどんなものがVRと呼ばれるか?というところですが、実は定義的にはとても広いんです。

まず、仮想現実というものはどのようにユーザーに体験させるかという話になるんですが、大まかにいうと人の五感”に作用させることで体験させます。

最初に例に挙げたゴーグル装着したものは人の“視覚”に作用させるVRです。これは部屋にいながらも違う場所の映像を提示することで仮想現実を体験させるというわかりやすい例です。

この視覚体験に加えて触覚や味覚などへの刺激を提示することでより没入感を向上させることができるというわけです。ちなみに私は学生時代に触覚と嗅覚を主に研究しておりました。

また視覚体験なしで触覚、嗅覚などの単体の提示で仮想現実を体験させるにはよく人間の錯覚現象を利用することが多いです。そのため、私は学生時代に脳科学をはじめとする人間についての知識もよく勉強していました。

この分野の魅力

この分野に関して私が一番魅力に感じている点としては”アイデアの宝庫”というところです。

学会などに投稿されている論文などを拝見すると緻密に理論づけられた研究から普通は思いつきそうにもないアイデアから着想を得ている研究まで様々なものが存在しています。

そして研究を実現するために様々な技術がつぎ込まれているという部分から知識を広範に取得していくことのメリットなども感じます。私の所属していた研究室でも情報系の大学では通常身に着けられないような技術などを活用していたものもありました。

ここでは具体的な研究例などは省かせていただきますが、面白いと思った研究はたくさんあるので興味ある方はお教えいたします。

おわりに

今回はVR研究についてかなり簡単にご紹介しました。

本当に大学や企業で研究されているものには面白いもの、勉強にもなるものが多数存在しているのでこの機会にぜひご覧になってみてください。

消費者に回る側が多いこの業界の作る側の努力というものは、エンジニアである我々にとって知ってみて損はありません。

何が本当で何が嘘か。。。。

この記事を書いた人

出身校:京都産業大学院 先端情報学研究科
趣味 :ソフトテニス,ゲーム
一言 :京都で生まれ育ちました。美味しいものが食べたい。